経済活動=供給すること
これを心の底から理解して「うん!その通り!」とうなずいた方は今回の記事を読んでいただく必要はまったくありません。なんたって、このシンプルな等式が今回の記事の結論なのだから。
かれこれ1年半めいぽをプレイしてきて、はじめて「転売」についてマジメに考えてみました。
転売について考えをめぐらせたジャミロクの頭の中をご覧いただきましょう。
他の結論に至った方は、ご自身の結論を大事にしていただきたいと思います。
フリマでお金を稼ぐ方法を挙げてみます。「フリマで」という指定が入ると実はそんなにバリエーションがないのです。
これに「P取引で」という指定が含まれるともっと増えるのですが、ジャミロクには関係がないマーケットなのでここでは触れません。
さて、上記の3つの方法を2つに分けるとこんな感じ。
分ける基準は良い/悪いでも許せる/許せないでもありません。モラルがどうの、常識がどうのでもありません。
そんなの人によって価値観が異なりますからここで語っても水掛け論にしかなりません。
個人の主観によらずに分類できる基準・・・
実は供給がある/ないという分類なのです。
マーケットは供給者によって成立しています。堂々と言うのが恥ずかしいぐらい当たり前のことですが。
(ちなみに供給者以外のキャストは転売家と傍観者です)
ざっくりでいいのでマーケットを意識してみましょう。あくまでマーケット全体を意識してください。
究極的に簡略化するとこんな感じ。

多くの市場参加者がメルとアイテムを持ち寄っています。メルを持ち寄るのが買い手、アイテムを持ち寄るのが売り手ですね。
これこそが買い手/売り手を含めてマーケットを遠巻きに眺めた状態です。メルとアイテムのごった煮と言ったところでしょう。
買い手の場合、このマーケットにメルを入れて、そのメルと等価値のアイテムを持ち出します(下図の赤い人)。
等価値かどうかは買い手と売り手が各自決めています。
アイテムを持ち出した時に等価値のメルがマーケットに入ったため、マーケット全体の資産価値は変わりません。
キャラクター画像提供:Went My Wayさん

売り手の場合、このマーケットにアイテムを入れて、そのアイテムと等価値のメルを持ち出します(下図の青い人)。
同じく、等価値かどうかは買い手と売り手が各自決めています。
メルを持ち出した時に等価値のアイテムがマーケットに入ったため、マーケット全体の資産価値は変わりません。

【ココ重要!】
少なくとも売買成立の瞬間はマーケット全体の価値の総量は変わりません。
そりゃ当然の話で、メル⇔アイテムの等価交換をしているだけなのですから。
そして、買い手と売り手が増えれば増えるほど、マーケットというフィールドの規模は大きくなっていきます。
規模が大きくなればなるほどマーケット内のアイテムのバリエーションや量も豊富になり、自然と価格競争(高い方向か安い方向かは定まりませんが)も発生するようになります。
そんなマーケットの活況の中に入ろうと新たな買い手/売り手が参加し、さらにマーケットが充実していくわけですね。
めいぽに限らず、マーケットと名の付くところには大抵こんな成長過程があるのです。
昔は1chフリマ6までしか埋まっていなかったのに、今は1ch全部屋が埋まっている現状を考えてみましょう。どれだけ買い手と売り手が増えて、どれだけマーケットの規模が大きくなったかは想像に難くありません。
(全フリマ回るのに1時間なんて世界は当時想像もしていませんでした)
以上が供給者によるマーケットのやり取り。
供給者はマーケットの構成要素そのものであり、マーケットの成長のためには欠かす事のできない存在です。
さて、このマーケットで供給なき市場参加者こと転売家が現れるとどうなるでしょう?
まずはマーケットにメルを入れてアイテムを持ち出しますが、ここまでは買い手とは変わりません(下図の黒い人)。
次に、持ち出したアイテムを再度マーケットに入れて、そのアイテムよりやや高めのメルを持ち出します。(こちらも黒い人)。
この差額が転売益となります。
メルを持ち出してアイテムをマーケットに入れたのに、マーケット全体の資産価値がメル袋1個分減少しています。

※補足:例とは逆にマーケットにアイテムを入れて、その売却益を元手に同じアイテムを安く買い戻すという方法もありますがインフレ基調の強いめいぽマーケットではほとんど成立しないでしょう。
【ココ重要!】
売買が成立した途端にマーケット全体の価値が転売益の分だけ減少しました。
そりゃ当然の話で、アイテムを供給してもいないのに結果的にメルを持ち出しただけなのですから。
どこからかって?もちろん、マーケットからですよ。
ここに関してはもっとミクロ視点の方が分かりやすいかな?
本来だったら) 売り手→買い手
なのに
転売介入で) 売り手→転売家→買い手
となります。転売益の正体は頼まれてもないのに勝手に仲介して付与した仲介料と言えるのです。
(仲介っていうのは売り手買い手双方にメリットが発生する場合にのみ成立するはずなのですが・・・)
そして、転売家がどれだけ増えてもマーケットというフィールド自体は一切大きくなりません。それどころか転売家が持ち出したメルの分だけマーケットが痩せ衰えていきます。
以上が転売家によるマーケットのやり取り。
マーケット成長に一切関与しない転売家。マーケット視点で見るとその存在価値はゼロ・・・いや、マーケットが痩せ衰える分だけマイナスということになります。
※あくまでマーケット視点での話です。そういったプレーヤーのゲーム全体視点の存在価値は必ずしもマイナスとは限りませんのでご了承ください。(もちろんゲーム全体で見ても存在価値マイナスっていうどうしようもない場合もありますが)
「何言ってんの?転売だって失敗リスクがあるんだよ?」
「そもそも相場より安いものを低額譲渡してもらってるだけで、転売によってその低額譲渡の利益確定をしてるだけなんだよ。」
「売れ残りリスクを回避するために販売を代行してやってるんじゃないか」
批判をかわすためにこういった反論をしたところで何の意味も持ちません。
転売行為にはマーケットを構成するために不可欠な供給がごっそり欠落しているという事実は全く動かないのだから。
供給なき市場参加者がマーケットに与える恩恵(価値)が果たしてあるのでしょうか・・・?
一生懸命考えたけど、残念ながらジャミロクの頭では一つでも答えを出すことができませんでした。
供給がないのに価値を生み出す・・・そんな「無から有を生み出す」みたいな錬金術が成立するとはとても思えません。
めいぽのマーケットを破綻させないためには皆さんが供給の対価としてお金なりアイテムなりを得ることが不可欠なんです。
経済活動=供給すること
であるべきなんです。
そんなシンプルな法則を無視して「誰かが供給してくれるでしょ」なんて他人任せではマーケットが痩せ衰えて最終的に待っているのは・・・
マーケットの餓死です。
別にジャミロク自身も目くじら立てて「転売しないでください!」とは言いませんし、言えません。そこまでの権限もないでしょう。
ただ、転売で生計を立てている方は自分のポジションだけは明確に理解していただきたいと思います。
転売で生計を立てるということは
「たとえめいぽのマーケット全体の発展が鈍化、はたまた後退に転じたとしても
自分の懐にお金が入ってくればそれでいいや。」と
マーケットに対し近視眼的な意思を表明する行為そのものだということです。
最後に皆さんに質問を投げかけてこの記事を終わりとさせていただきます。
答えは出しませんが、ここまで読んだ皆さんなら即答だと思いますよ。
【問題】
供給なき市場参加者ほど「転売したら1週間で○○○Mメル貯まった!転売うめぇ」と短期的な収益の自慢に走りがちです。
これは供給なき市場参加者自身にこの行為が「マーケットからの搾取行為」であるという自覚と
「搾取することは他人を出し抜くことだ。
搾取することは他人を利用することだ。
搾取することは他人より上に立つことだ。
搾取することはカッコイイ!」
というウヌボレ/優越感などが混ざった結果だと言えるでしょう。 (ジャミロク命名:擬似搾取症候群)
供給なき市場参加者の心理的な側面を考えるとこういった言動に走る気持ちは分からなくもありません。
しかし、実はこの転売という行為、搾取の意味合いを考えるとまったく程遠いものです。
ではこれは搾取ではなく何なのでしょうか?
皆さんはこの供給なき市場参加者に代わって「搾取」に替わるフレーズを当てはめてあげてください。
そして、新しいフレーズを当てはめた結果、果たしてそれが人様に自慢できるようなカッコイイことなのかを再度考えてみてください。
この記事に関して色々ご意見いただきました。立場の違いや定義の違いなど感じることは多々ありましたのでちょっとだけ補足させていただきます。
ジャミロクは「マーケット」をフリマの各部屋内で営業許可証を使って取引されるものとして認識しています。
フリマ入り口や拡声器で「○○売ります」と呼びかけるのはジャミロクにとってはマーケットの外です。
急いで売らないとという意識のもと、嫌でも安値で売り叩かなければいけないような状況がある以上、買い手売り手に公平なマーケットではないのです。
(公平でないからこそ、安く買い叩いてフリマ内で高く売るというのが成り立つのでしょう?)
それを「営業許可証を持ってない人から安くアイテムを仕入れて代わりにマーケットで捌く販売代行業だから転売ではないよ」と言われたとしてもジャミロクにはそれほど関心はありません。
まぁ、世間の中古物品販売業もそういうスタイルであり、本来はつながらない売り手→買い手をつなぐ仲介としてなら存在意義はあると思います。
何をもって「マーケット」とするか、何をもって「転売」とするか、定義自体がけっこう難しいものなんですね。
ジャミロクがこの記事で問題視しているのはマーケットの内部での転売です。
この場合、ほっといても売り手→買い手はつながっているんですよ。(価格さえマッチすれば)
にも関わらず売り手→転売家と割って入り、転売家→買い手とすることで転売家の懐にメルが入ってきます。
このメルの正体はなんでしょうか?
ジャミロクが一つの回答を示します。
転売家が儲けたメルは「転売家が介入したことで買い手が被った機会損失」と同額なのです。
機会損失ってカタチにならないので意識されることは少ないんですけどね。
(ここの説明に踏み込めなかったあたり、今回の記事は練りこみが甘かったのかも知れません)
本文中で「供給なき市場参加者がマーケットに与える恩恵(価値)が果たしてあるのでしょうか・・・?」と書きましたが、この認識は少し間違っていたようです。
供給なき市場参加者はマーケットに一定の恩恵を与えています。ただしその恩恵はマーケットに一定の損失を負わせることで発生させています。
結果的に、マーケットに与える恩恵はプラスマイナスゼロという点では主張は曲がりませんが。
転売の良し悪しを議論しても何の結論もでないのはこれが原因です。ある人にとっては恩恵であり、ある人にとっては損失なのだから。
意見の違いはそのままポジションの違いでしかないのです。
だからジャミロクは良し悪しに終始した話はいたしません。
ポジションの違う方々もその点ご了承いただけると嬉しいです。