ご紹介した3つのケーススタディ、いずれも「いくらで売ればいいのか」ということには全く触れませんでしたね。
「いいからさっさとそれらのアイテムの相場教えてよ」と思った方もいるかも知れません。
残念ながら、相場なんて教えないどころかジャミロク自身それを知りません。
ジャミロクは「相場」という言葉を極力使わないようにしてきました。
どうも「相場」という言葉を使ってしまうとそれが従わなければいけないガイドラインのような気がしてしまうからです。
もちろんフリマを回りながら「市場平均価格」としての参考にはしますが、それが絶対だとか、それに従わないことは悪であるとは思えません。
株取引みたいに「株価チャート」でもあれば話は別かも知れないけど、それですら「直近に約定(売買成立)した価格」以上の意味は持たないのですから。
話を戻して、価格設定。
価格設定にもまた、色々なアプローチの方法があります。
上巻で紹介した3つのケーススタディに合ったアプローチを考えてみましょう。
スペクラトゥール(思索家)の供給するアイテムの中では珍しく「最低理論価格」が存在します。
アルケスタから5000メルで購入するのだから、それを5000メルで売ったりしたら儲けがありません。
(それどころか手数料分赤字になる可能性も)
この価格に自分の欲しいだけの利益率を上乗せします。皆わりと好き勝手に5%〜10%ぐらいの利益率をつけています。
そして新規参入が増えてくると、利益率を下げないと売れなくなってきます。
利益率10%で売ってたものが7%になり、5%になり、3%になり・・・ここまでくると効率悪くてとても商売になりません。
いずれにしてもスピネルツアーのせいで売り上げ自体相当悪くなってきています。
さすがに5000メルちょうどで無尽蔵に売ってくれるアルケスタには到底かないませんよ。
このアイテムには仕入れ値が存在しませんね。ケーススタディ1とは違うアプローチが必要そうです。
ジャミロクが考えつくアプローチは2種類。他者中心的アプローチと自己中心的アプローチです。
オルビス魔法石の書によってオルビス塔を上り下りしなくて済むということは、オルビス塔の上り下りの面倒に相当する価格を設定できるということなんですよ。
皆さんオルビス塔を20階から1階まで下るのにどれぐらいの時間がかかるでしょう?また、1階から20階まで上るのにどれぐらいの時間がかかるでしょう?
職業・LVによってバラつきが出ると思います。
〜オルビス塔の上り下りにかかる時間を測定してきました〜
プリ:下り02:17、上り02:07、平均02:12 (こんな早いのは7階 or 8階でドアを出してショートカットしたからです)
他職:下り04:25、上り08:11、平均06:18
※他職想定パターンはテレポ使わずに移動したものです
なるほど。他職だとオルビス塔の移動に平均6分かかるみたいですね。
しかも、プリの場合はそれほど上り下りが苦にならないみたいですね。
他プレーヤーにオルビス魔法石の書を供給することによってこの6分を短縮してあげられれば、6分短縮相当の対価はもらってもバチは当たらないでしょう。
でも6分短縮相当の対価って何さ?
・・・ここでケーススタディ前の質問が活きてきます。
そう、「お金稼ぎ1時間あたりいくら稼げれば合格点?」ですね。この質問で「皆さんの1時間の価格」、すなわち「皆さんの潜在時給」をご自身で決めていただきました。
皆さんの回答を10で割ると6分相当の対価が見えてきます。
あくまでこれはご自身の6分相当の対価ってことになりますけど、LVや職が類似した人の対価も案外似たようなもんです。
仮に潜在時給が1Mの人がいて、オルビス塔の移動に平均6分かかるのであれば10万メルという価格のオルビス魔法石の書を買う可能性があるということです。ここで10万払ってオルビス塔の移動を6分短縮できれば、6分余計に狩りやチャットやショッピングが楽しめるのですから。
(あくまで「買う可能性がある」のであって「買わなければならない」ではないので誤解しないでください。「感情の勘定」は理詰め通りにはいきません)
一方、潜在時給0.5Mの人がいて、オルビス塔の移動に同じく平均6分かかるのであれば10万メルのオルビス魔法石の書なんて買えません。その人にとっての6分短縮より、10万メルの方が価値があるので「こんなボッタクリ価格だったら自分で移動するよ」となり、売買成立の可能性はゼロでしょう。
アプローチとして大きな間違いがあるわけじゃないけどジャミロクが採用してるのはもう一つの自己中心的アプローチです。
こちらのアプローチでは自分の潜在時給によってのみ価格を決定します。
皆さんが1時間かけてオルビス魔法石の書を何枚集めることができるでしょう?
当然、職業やLV、テクニックによってバラつきが出ると思います。
仮に1時間で20枚のオルビス魔法石の書を集められたとしましょう。
1時間で20枚・・・ということは「皆さんの1時間の価格」、すなわち「皆さんの潜在時給」を20枚で割れば、1枚いくらで売ればいいかは自ずと見えてきます。
仮に潜在時給1.2Mの人が1時間で20枚集めたとしたら
120万÷20枚=6万メル/枚
ということになります。
別にこの価格で売るもよし、「量産体制持ってない人じゃこの半分も効率出ないだろうね」と踏んで倍の価格で売るもよし、お好きな味付けをしてください。
(ETC集めには効率差はそんなに出ませんが、肝心のハークルとの交換の部分で大きな効率差が出ます。いくらETC集めても1日5枚じゃ効率悪すぎです)
このアプローチだと、効率よく収集できるほど安い(価格競争力が優れた)価格で提供でき、効率が悪いと高い(価格競争力が劣った)価格で提供することになるというのが大きな特徴です。
運動帽(赤)は欲しいけど何の量産体制も持っていないという人が運動帽(赤)を自力ゲットするのにどれぐらい時間がかかるでしょう?
LV1の初心者を作って、デンデン、赤デンデン、スポアをチクチク攻撃してETCを集め、マイに持っていくと50%の確率で運動帽(赤)がもらえるんでしたね?
〜キャラ作成してETCを集めてマイに持っていくまでの時間を測定してきました〜
所要時間:15分
1回クエストこなすのにかかる時間は15分。運動帽(赤)をもらえる確率が50%とすると、期待値ベースで2回はチャレンジしないともらえない計算ですね。
つまり平均30分に1個ということになります。
他プレーヤーに運動帽を供給することによってこの30分を短縮してあげられれば、30分短縮相当の対価はもらってもバチは当たらないでしょう。
そして30分相当の単価は・・・もちろん「皆さんの潜在時給」の1/2です。
仮に潜在時給が1Mの人がいれば、50万メルという価格の運動帽(赤)を買う可能性があるということです。ここで50万メル払って運動帽(赤)を購入して、自分で取りに行く30分が短縮できれば、30分余計に狩りやチャットやショッピングが楽しめるのですから。
(あくまで「買う可能性がある」のであって「買わなければならない」ではないので誤解しないでください。「感情の勘定」は理詰め通りにはいきません)
一方、潜在時給0.5Mの人がいれば50万メルの運動帽(赤)なんて買えません。その人にとっての30分短縮より、50万メルの方が価値があるので「こんなボッタクリ価格だったら自分で取りに行った方がマシだよ」となり、売買成立の可能性はゼロでしょう。
ちなみに、ここでもジャミロクが採用しているのは自己中心的アプローチ。
オルビス魔法石の書と同様、自分の潜在時給によってのみ価格を決定します。
皆さんが1時間かけて運動帽(赤)を何個集めることができるでしょう?
当然、回収ノウハウによってバラつきが出ると思います。
仮に1時間で3個の運動帽(赤)を集められたとしましょう。
1時間で3個・・・ということは「皆さんの1時間の価格」、すなわち「皆さんの潜在時給」を3個で割れば、1個いくらで売ればいいかは自ずと見えてきます。
仮に潜在時給1.2Mの人が1時間で3個集めたとしたら
120万÷3個=40万メル/個
ということになります。
別にこの価格で売るもよし、「量産体制持ってない人じゃこの半分ぐらいしか効率出ないだろうね」と踏んで倍の価格で売るもよし、お好きな味付けをしてください。
(ただし!リボンピグヘアバンドの廉価版ということをお忘れなく!あまり高いと買い手がつきません)
オルビス魔法石の書と同様、効率よく収集できるほど安い(価格競争力が優れた)価格で提供でき、効率が悪いと高い(価格競争力が劣った)価格で提供することになります。
量産体制もできた、価格設定もできた。あとは全部売りさばいてみようじゃないですか。
商品をすぐにお金にしたい気持ちは分かりますが、ここは我慢してちょっとずつ売りさばいてみましょう。
(召喚石、魔法石みたいに頻繁に仕入れられるものは大々的に販売してもOK)
なぜちょっとずつ売る方が良いのでしょうか?
シ
ン
キ
ン
グ
タ
イ
ム
で
す
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
そう、お客さんに覚えてもらうためですね。
出したものが5分で売り切れました。
今度の入荷は週末です。それまで他のもの売って過ごします。
・・・ではまるで覚えてもらえません。
CoCo壱番屋で一週間のうち5分しかカレー売ってなかったら、誰もそれをカレー屋とは認識しないでしょう?
できるだけ主力商品はいつも並んでいるようにしておきましょう。
ジャミロクの場合は週末にアイテムを露店キャラ(ジャミロココ)に渡し、平日でゆっくり売っていくというリズムです。
同じ場所で同じものを毎日置き続けると、皆イヤでも記憶に残ります。
今でこそだいぶ下火になってきましたが、召喚石、魔法石の販売がピークだった頃(一日でフルに並べた石がほとんど売り切れるぐらい)はかなり覚えられてました。
店を出そうとしたら隣でお客さんがオープン待ってたり、露店回ってても「魔法石ない?」って声かけられたり・・・
まぁそれも昔の話ですが(と言ってもたった数ヶ月前)、そこまで覚えてもらえれば商売としては磐石です。
あと、けっこう気にされる方も多いようなので・・・
継続的に商品を出し続けるというのは転売抑制にも少し役立ちます。
(フリマ回ってると「転売厳禁!」みたいな看板よく見かけたもので)
ジャミロクの出している店にもアイテムをごっそり買っていって他の店で高く売ってる方がいますが、ジャミロク本人はそういう方には特に関心がありません。
(咎めようとかそんなつもりもありませんので今後ともご利用ください)
そういう方は自己供給力がゼロなうえに、価格競争力もジャミロクに大きく劣ります。
(そりゃそうです。勝手に仲介して末端価格を上乗せしないといけないんだから)
そしてジャミロクが継続的に商品を出し続け、買い手がその価格を覚えてもらえばこっちのもの。
当然ながら直販がいちばん安い!
誰も末端価格の付加されたアイテムには見向きもしなくなります。
カンタンに言うと「相場観の刷り込み」ですね。
「相場」という概念を信頼する人が多いのならそれを逆手に取ってしまえばいいんです。
ずいぶんゲンキンな物の言い方ですが、価格競争力および供給力のある方へ動くんだから悪くない話でしょう?
なので、むしろジャミロクが恐れるべきは、ジャミロクより供給力/価格競争力のあるスペクラトゥール(思索家)の出現。
こういう記事を書くことでスペクラトゥール(思索家)を助長することになると実はジャミロク自身の首を絞めることになるわけですね。
じゃぁ何でこんな自分の首絞めるような記事書くの?新規参入者全員に負けはしないとでも思ってるの?
・・・いや、それはないんですけどね、もっと違う理由。
じゃぁ何でこんな自分の首絞めるような記事書くの?ドMなの?
・・・いや、それもあるんですけどね、違う理由もあります。
基本的にこのサイトにはジャミロクの知識/ノウハウを可能な限り載せておこうと思っているからです。
いつかめいぽを辞めた時にコレが「卒業論文」になるので知識/ノウハウを出し残したままじゃもったいないかと思いまして。
さっきお話しした「皆さんの潜在時給」は低LVプレーヤーほど低くなり、
潜在時給の低さゆえに低価格での商品販売をしてくる可能性があります。
(逆に最も潜在時給が高くなるのはランキング争いにご執心のプレイヤー)
低LVでうまく立ち回れて、かつジャミロクよりプレイ時間が多く確保できるプレーヤーには負けちゃいます。
合理的かつ生産的に面倒事を代行してアイテムを稼ぐ低LVプレーヤーが、できることなら面倒事をお金で回避したい高LVプレーヤーからお金を取るという構図が出来上がります。
低LVプレーヤー←高LVプレーヤーというお金の流れ
という風になってくれればこれは極めて健全な経済のあり方だと思いますよ。
高LVプレーヤーが低LVプレーヤーからお金を巻き上げる形になったり、高LVプレーヤー同士でしかお金のやり取りがないとしたらどうなるか?皆さんフリマでその現象を見てるからご存知でしょう。個人的にこういう状況は「間違ってる!けしからん!」とまでは言わないまでも多少の息苦しさは否めません。
低LVプレーヤーがジャミロクを出し抜くことになっても、それはそれで「ま、いっか。これがあるべき形だもん。」なのですよ。
ジャミロクがHP強化装備(何代か作り直しました)とINT強化装備(INT魔力あわせて+80ちょい?本人が意外と無関心)を作って、色々遠回り(ムダ遣い)してもなお、無謀に高い買い物はできないまでも一人のプリが何気なく生きていくには当面生活に困らない程度(***Mメル程度)の余裕資産を余らせたのが何よりの実績。
もちろん、スペクラトゥール(思索家)としての収益だけではないので一概には言えませんが、今までのジャミロクの収益内訳は金額の大きい順にこんな感じ。
こういう順序になったのは理由がありまして
という背景があるため誰でも同じになるとは限りません。
スペクラトゥール(思索家)としての収益をあげるにはけっこう時間がかかり、一朝一夕にできるものではありません。
(量産体制作ったり、同じもの売り続けてお客さんに覚えてもらったり、時間が必要)
なのでジャミロクと同じように露店放置の時間が狩りの時間より大きくなりがちな方にはオススメできます。
逆に、あまり時間を使えない方にはちょっとオススメできません。
(時間やPCの制約で露店放置してられない方も同様です)
なお、ジャミロクはガシャおよびプレミアム切手の売買をしていません。
人によっては1のところに「ガシャアイテムの売上」「P取引の売上」が入る場合もありますね。
もし皆さんが
の条件に当てはまれば、上記の3の収益しか得ていないことになります。
(他職が言うところの「いいよなープリは黒字だから」の部分です)
正直なとこ・・・足りてます?
この3の収益だけで満足いく強化品を作れるのはよっぽどの強運か、ジャミロクより遥かに長いプレイ時間が必要になります。
完全補助でレアドロを手にしていないという前提だとLV相応の狩場じゃ1時間あたり0.3Mメル程度の黒字が出ればいい方です(ドラゴン出さず)。
となると、40時間狩りを続けて12Mメル。(40時間といえばちょっとしたオフラインRPGならクリアできますねぇ)
このコンテンツ作成時点の物価で12Mメルの資金でアイテムがどれぐらい買えるか考えてみると・・・ちょっとブルーですね。
もちろん一撃確殺の格下狩りならもっとお金も貯まるでしょうが、それなら他職の方が一撃確殺できる敵のランクが上なので、他職の効率にはおよびません。
(特に盗賊はお金儲けの効率が格段に上がるようなスキルがありますし)
「ぜんぜんお金貯まらないなぁ・・・」なんて漫然とした気持ちを抱えてるとしたら、スペクラトゥール(思索家)という提案が一つの解決策になってくれるかも知れませんよ。
以上、ここまでお読みいただいた皆さんはマーケットスキル習得書「スペクラトゥール(思索家)」がバッチリ貼り付いたはず。

おめっとさんです。
スペクラトゥール(思索家)として継続的な収益が得られれば、狩りの黒字が小さくたって平気です。
また、日常の面倒やフリマの動向などの収益機会をチェックしようという姿勢は多くの発見をもたらしてくれるでしょう。
皆が必要とするアイテムを継続供給するという形でゲーム全体の円滑進行に寄与できるでしょう。
こういう形のお金稼ぎも一つのクエストとして楽しむことができれば、めいぽはもっと楽しくなるのではという提案をもって今回の上下巻にわたる長編記事を終わらせていただきます。